園長の部屋

第6回 秋に咲くカトレヤの仲間

場所 観賞大温室ラン室

更新日 平成23年9月16日

9月も中盤にさしかかり,朝晩は涼しくなってきました。 日中は真夏の暑さですが,ただいま、秋咲きのランが開花中です。

グアリアンセ・ボーリンギアナ・セルレア

「グアリアンセ・ボーリンギアナ」は、1885年にJ.O’Brienが記載した秋咲きの多花性の代表的な名花です。 種小名はイギリスのラン栽培家J.Bowring(1821-93)を記念してつけられました。 多花性種を作出する際の交配親として多用されます。 また、‘Coerulea’は空色系の交配親として重要な品種です。

属の変更

近年、DNA情報をもとにした植物の新しい分類体系が広まっています。 1993年にDNAをもとにした分子系統樹が発表され、研究者によって解釈などの差があるものの, 2003年に新たに分類体系が改定されました。

花や葉などの形を基にした従来の分類と考え方が大きく変化したため、多くの種の属や科が変更になりました。 「グアリアンセ・ボーリンギアナ」はカトレヤ(Cattlya)属から グアリアンセ(Guarianthe)属に変更になりました。 次々と研究がすすみ、今でも属の変更が発表され続けています。

*ラン科植物の新旧属名・種名については、 蘭科協会のページをご参照ください。

カトリアンセ・ファビンギアナ

「カトリアンセ・ファビンギアナ」は、グアリアンセ・ボーリンギアナ×カトレヤ・ファビアタの交配種で、 日本で作出された中輪多花性の名花です。

カトリアンセ(Cattlianthe)属は、カトレヤ×グアリアンセの属間交配の人工属です。 以前は,カトレヤ・ファビンギアナとされていましたが,近年の分類でカトリアンセ属に変更となりました。

みなさまのご来園を心よりお待ちしております。