園長の部屋

植物公園の西川園長が注目の花をご案内します♪


マダガスカルの…ああそうかい

場所 観賞大温室カクタス室
更新日 平成23年8月19日

 観賞大温室カクタス室には、約100種類のサボテンや多肉植物があります。

 葉,茎,根の中に水を蓄える仕組みが発達して多肉化した植物を総称して多肉植物と呼びます。
園芸的には,その中でサボテン科に含まれるものを「サボテン」,それ以外を「多肉植物」と呼んでいます。

 カクタス室には,見れば見るほど「こだわり」の形をした植物がいっぱいです。
私たちが,かわいい!,変わってる!などと思う形にも,それぞれ訳があり,環境に合わせて進化した結果なのです。
 
 サボテンの祖先にあたる植物には,葉がありました。
 ところが,原産地であるアメリカの地形の変化で砂漠ができ,環境に合わせて少しずつ形を変えはじめました。
 こうした進化が始まったのは約1万年前と考えられています。 乾燥したところで生きていくために,蒸散が少なく,貯水できる形にどんどん進化していきました。
 葉を落として柱形に,そして,蒸散が少なくてすむよう表面積が小さい球形に,生長点を移動させたこぶ形,  生長点をかくしたいぼ形,ロゼット形へと変わっていきます。
 それぞれの進化の過程の姿は,現在もそれぞれの生育環境にあった地方に生えているそうです。
おかげで,私たちは今でもいろいろな姿をしたサボテンを見ることができるのです。

 そして,今回紹介したパキポディウム。茎が太く,とげがありますが・・・サボテンではありません。
アフリカやオーストラリア,アジアなどでも,乾燥に耐える形に進化した植物があります。
 サボテンとその他の多肉植物を見分けるポイントは,刺座がなく,それぞれの科の特徴を持った花が咲くことです。
 パキポディウムは,キョウチクトウ科の植物です。確かに,今回ご紹介した花はキョウチクトウに似ていますね。
 花を見上げながら,ああそうかい,サボテンじゃないのかい・・・とつぶやきたくなります。


パキポディウム

Pachypodium

○キョウチウトウ科

植物公園のカクタス室で見られる
パキポディウムは次の種類です。

・亜阿相界(ああそうかい)
  (学名 Pachypodium geayi
・ラメリー
  (学名 Pachypodium lamerei
・ラメリー ラモ-サム
  (学名 Pachypodium lamerei
              var. ramosum
・鬼に金棒
  (学名 Pachypodium rutenbergianum

 4種類ともマダガスカル原産です。

 「亜阿相界」の名前は,亜細亜(アジア)と阿弗利加(アフリカ)の境目の マダガスカルが原産地であることに由来してつけられたそうです。

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