園長の部屋

第17回 球根ベゴニア展の秘密~夜の植物公園

場所 熱帯果樹温室
更新日 平成23年1月24日

球根ベゴニア

寒い日には,暖かい温室で豪華でカラフルな花はいかがでしょうか?
熱帯果樹温室では,球根ベゴニア展を開催中です。

魅惑の球根ベゴニア展

大輪の花が次々と咲くスタンドタイプ約60鉢,シャンデリアのように枝垂れて咲く ハンギングタイプ約20鉢を展示しています。

球根ベゴニア

Begonia Tuberhybrida Group
シュウカイドウ科
英名  hybrid tuberous begonia

南アメリカのペルー,ボリビアのアンデス山脈の熱帯高地に自生するもののうち, 7種の野生種が基本となり,複雑な交配により作られた球根を持つベゴニアの交雑品種 のグループです。花色が豊富で大輪のものもあります。

*夏に花壇などで見かけるベゴニアは,「四季咲きベゴニア」(センペルフロレンス-クルトルム・ グループ)は,同じベゴニアの仲間でも,ブラジル原産の原種を掛け合わせた園芸品種郡で, 開花条件や栽培法は異なります。

ベゴニア

★育種の歴史

1847年から,育種に使われた野生種がヨーロッパに導入され始め,
1869年にイギリスで現在球根ベゴニアと呼ばれているグループの最初の品種が誕生しました。 (1869年は日本で言うと明治時代の初期です)
1873年には,イギリス・フランス・ドイツでほぼ時を同じくして八重咲きの品種が発表され, 19世紀末には現在の園芸品種の基本となる形が完成されたといわれています。
現在に至るまで,さまざまな育種が行われ,多くの品種が作出されています。

★球根ベゴニアの形態

葉を観察すると,左右が非対称の心臓型です。花は,雄花と雌花が隣り合って咲きます。
八重咲きは,雄しべが花びらに変化したものです。雌花は,一重で比較的小さなものです。

多くの園芸品種があり大きくは,茎が直立し大輪の花を咲かせるスタンドタイプ,茎が枝垂れ多く の花を同時に咲かせるハンギングタイプに分類されます。
さらに,花の咲き方や大きさで,スタンドタイプは,バラ咲き・カメリア咲きなど,
ハンギングタイプは,ペンデュラ・バーディニーなどに多様に分類されていきます。

球根ベゴニア
スタンドタイプ
球根ベゴニア
ハンギングタイプ
球根ベゴニア 球根ベゴニア 球根ベゴニア 球根ベゴニア
球根ベゴニア 球根ベゴニア 球根ベゴニア 球根ベゴニア

★球根ベゴニアを咲かせるには?

球根ベゴニア

条件が整えば次々と咲く球根ベゴニアですが,30℃以上が続くと花が咲かなくなり,寒すぎても枯れてしまいます。温度条件をみると,春か秋,または冬の温室がよさそうですが,日が短いと球根を作り休眠してしまいます。
 そのため,閉園後の暗くなる頃から数時間電気をつけて,日長14時間以上という条件を補ています。
  夜の植物公園に開花を続けさせるための秘密があるのです!